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壁画

ある裏通り。
スラムを連想させるようなその場。
辺りにはどんな趣味の持ち主か理解しかねるような人物がカラースプレーか何かで描いた絵が幾つか。
そう。
この場に入ったらまさしくそれに目が行くような場。
つまりそれほどまでに壁しか感じられないこの場。
人通りは決して多い訳ではない。
ただ、好き好んでこの場を通る者はいなくともこの先には住宅街がある。
ここを必ず通らなければいけない訳ではないが、近道と称してここを通る輩もいる。
そこに目をつけた人物が一人。

「きょうのお夕飯なに?」
「今日はね…」
その場を歩く二人の人影。パッと見どこにでもいるような母娘であった。
先のどこにでもいるようなと言うのは訂正した方がいいかもしれない。
それは雰囲気であって、容姿的にはどこにでもいるような二人ではなかった。
母親は子持ちとは思えぬ美貌を未だ兼ね揃えており、対する娘はその子なだけあってと年相応の可愛らしい外見を持っていた。
(……もう少し、もうちょい右…よし、いいだろう)
「あの、すみません」
その二人が、ある場所に来る瞬間を狙っていたかのようなタイミングで見知らぬ男が物陰から出てくる。
「なになに!」
「はい。なんでしょう?」
無邪気な子供とあくまで冷静な母。その二人を見て、男は一瞬微笑み、
「君たち……とっても可愛いね」
男性はそう言いながら、多少の身長差のある二人の肩に同時に触れ、そっと押した。
「え?……きゃあ!」
「?……ふわぁ!!」
二人の体はまるで磁石か何かに吸い寄せられるように、壁へ飛んで行く。
そしてそのままでは、壁に激突してしまう…そう感じる瞬間、二人の体はなんと壁の中へ溶け込んでいった。
地面には二人の所持していたバッグにランドセル。
「ふふふ…完成~」
男は地面に散らばるそれらを蹴飛ばすと、二人が溶け込んでいった壁の方へ歩き出す。
壁には何か絵が描かれていた。むろん、さっきまでこんな絵はなかった。
「どうかな?私の作品になった感想は?」
壁に描かれていた絵。それは二人の母娘の姿であった。双方口を少しポカンと開き、自分の身に何が起きたか理解できていないような顔つき。
そう、彼女らは壁画にされてしまった。
男は二つの壁画を鑑賞しながら腰を下げる。
「どうですかなお譲ちゃん?私の作品になった感想は?」
もちろん話しかけても答える訳がない。男性はただ新しい作品を完成させたことへの悦び表現したいだけなのかもしれない。
「……おや、そろそろディナーのお時間だ。私はここで去るとしよう」
男性は彼女らの荷物を探り、財布など金になりそうな物を自分の懐に入れると、
「あ、そうだ。ここらへん落書きが多くってね。来週あたりに町内で清掃が行われるそうだよ。……もちろん落書きも綺麗さっぱり消えてしまうだろうけどね」
最後に二つの絵画に自分のサインを入れ
「じゃあ、消されるまでの一週間。僕の作品の偉大さを世に出来る限り知らしめておくれよ。」
男性は背中越しに、答えるはずのない壁画に向かったそう言いながら、どこかへ去って行った。

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