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小さなマネキン

過去作の再掲載です。
マネキン化です。


「じゃあ、お母さんは買い物行って来るからここで待っておくのよ」
大型デパート。衣類店。母親と思しき女性がその娘にそう言ってエレベーターの方に向かっていく。
娘と思われるその小学生くらいの少女は、母親を見送るとさっそうと店の中に入っていく。
自分はもう子供ではないのだ。今までは、母親が買い物をしている際はおもちゃ屋等にいることが多かったがもうそんな年じゃないなと思い、この日は衣類店で待つことにした。
「わぁ~この服かわいい」
初めて一人で見回る服屋におおはしゃぎの様子だ。
本当は着てみたいんだけど…
そんな気持ちもあるが自ら試着室で着る勇気がない。
だが、見て周るだけというのも意外とつまらなくなってきた。
「どうかしたの?」
突然後ろから声を掛けられ流石に驚く。
店員だった。どうしよう?聞こうかな?いやでもなんて言えばいいのかな?着たら買えっていわれたら嫌だな…
「もしかして。試着したいのかしら?」
少女の目が微かに動揺している。ああ、やっぱり店員はすぐに分かった。
「一人だから解らなかったのね。大丈夫。着たからって別に買えとは言わないから」
その言葉を聞いて少女は安堵する。店員は、少女の手を引っ張り更衣室に連れて行く。
連れて来られた更衣室は店の丁度端にある場所で、ほとんどの人が使っていないような所だった。中に入り着替えようとしたとき少女は気づいた。しまった、肝心の服を持ってきてない…
なんて馬鹿なんだ。少女は軽く自己嫌悪に陥る。どうしようか。取ってきてくれと頼もうか?でも、恥ずかしいし何より迷惑がかかるな…
すると少女が悩んでいるとカーテンが少し開き女性が一着の服を差し出す。…いや、それは服ではなかった。ピンクの模様が可愛らしい水着だった。
「ついでだからこれも着てみてくれるかな?」
…は、はい。と返事をする。他にも着てみたいものはあったが折角用意してくれたものだ。暑いし着てみよう。
そう思い、その水着を着てみることにする。ワンピースを脱ぎ、下着だけになる。
そうか、水着だからパンツも脱がなきゃいけないんだ。そのことに気づき下着を脱ごうとする。だが、やはり慣れない場所で裸になるのは恥ずかしい。でも、早くしないと親が来てしまう。意を決し、そそくさと下着を脱ぎ急いで水着を着る。そして、鏡を見る。
「……可愛い」
自分で言うのも嫌だと思ったが本当に可愛かった。自分の顔、スタイル、まだ成長しきっていない胸等のすべてがこの水着と合っていた。
思わず見惚れる。そして、ここに来る前に見たマネキンやポスターの人物がとっていたポーズを思い出しそのポーズをとってみる。自分で言うのもなんだがやっぱ可愛い。
「お嬢ちゃん。着替え終わった?入るわよ?」
店員さんの声が聞こえる。自分の姿を見てなんて言うだろう。ちょっと期待する。そして、返事をしようとカーテンの方を見る。
(…あれ?)
声が出ない。というより口が動かない。いや、口だけでない。体がまったく動かすことができなくなっていた。
(あれ?どうして?)
シャラシャラ~
店員が思いっきりカーテンを開ける。
(お姉さん!助けて!体が動かない…)
少女は胸中で必死に嘆願する。だが、店員はその少女を見ると軽く微笑み少女の頭を軽く撫でる。
「ふぅ、やっと子供型のマネキンが手に入ったわ。なかなか良い逸材がなくて困ってたのよ。」
マネキン?逸材?少女は店員の言っていることがまったく分からない。だが、店員は少女の頭から手を離すと足元にあったダンボールを広げ、パックから緩和材を出す。
「おい君、駄目じゃないか。試着室に勝手にマネキンなんて置いちゃ」
店長と思われる男性がやってきて彼女にそういう。
(マネキン?違うよ!私は人間だよ!)
少女の叫びは聞こえない。
「しかもこの水着。今度処分するから着せるなって言っただろう」
店長はそう言って、少女の着ている水着を無造作に脱がし始める。
(いや、やめて!恥ずかしいよ…)
男性はそんな彼女の思いにも気づくことなく、せっせと水着を脱がす。当然下着は着ていない。少女は親以外に誰にも見せたことのない裸を晒し放置される。男性は、その水着を畳むと
「置く場所ないからちゃんと保管しておけよ」
とだけいって去っていった。
その時、少女は自分の姿をはじめて見た。
(…何これ?)
顔やスタイルが変わった訳ではない。だが、自分の姿は人ではない。全身は光沢を放っていて、所々に切れ目がある。また、瞳も肌と同色になってしまっている。
スゥ…
後ろから少女の頭に手が添えられる。そして、
スポン
少女の首は簡単に外れた。目の前に首がない自分の身体が見える。そして、首が台の上に置いてある何かに固定される。
店員は台の下からワックスのようなものを取り出すとそれを少女の顔に塗る。ぬべぬべしているという感触はあまりない。店員は懐から布巾を出しせっせと少女の顔を磨く。
キュキュキュ
無機物を磨く音がする。普段は触れることも出来ない瞳まで磨く。そして、少女の髪を結んでいたリボンを解き、ブラシで整える。
作業が終わると店員はポケットから連なったシールを取り出す。マークと共に番号がついてる。
あの番号は…そうだ、この店の店頭にあるマネキンの首筋についていたマークだ。女性は少女の首筋にもピタッと貼る。そしてそっと持ち上げ緩和材の上にゆっくり置く。
女性はそれが終わると少女の体を解体し始める。手足もしっかりと磨かれ、また別のビニールに入れられる。そして、トルソーのようになった少女の体も同様に磨かれ、詰め込まれる。少女の体は、胸はあるが乳首はなく、股間にあった割れ目も消え失せていた。
(私…どうなっちゃうんだろう…)
解体されダンボールに詰め込まれた少女の前にガムテープもった店員が現れる。
「お嬢ちゃん、あの水着とっても可愛かったでしょう?あれはね、着た人をマネキンに変えてくれる優れものなのよ。大丈夫よ。私があなたにきれいな服を着せていつまでも可愛がってあげるから…」
(…そんな……いやだよ!助けてぇ!!)
「とりあえず店内を整理してあなたの配置場所を確保するからそれまでここでおとなしくしててね」
店員はそう言って、蓋を閉めガムテープをする。そして、それを抱え倉庫に運ぶ。
奥のほうには棚の中に大量のダンボールが閉まってあった。その中で空きを探しそこに入れる。
「じゃあね、お嬢ちゃん。…違ったわ。マネキンちゃん」
そう言って店員は扉の向こうへ消えていった。

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